光触媒系、抗菌、抗ウイルスフィルム 光触媒サンブレス「抗菌サガンフィルム」、パナック「VIRtech」

酸化チタン TiO2 を用いた製品は、光触媒として、光によって活性化され、抗菌性や防汚性を持つ事が良く知られています。

コーティング剤としても良く用いられる、酸化チタン系光触媒ですが、それらを用いた、抗菌、抗ウイルスフィルムを二つ、紹介します。

太陽の光のイメージもあって、「光」という言葉には、殺菌効果がありそうな感じがしますね。
助手
助手
抗菌博士
抗菌博士
日光の殺菌効果は、主にUV(紫外線)の殺菌効果ですが、確かにそんなイメージもあるね。今回はその辺りも解説していきましょう。

光触媒(酸化チタン)の抗菌効果

酸化チタンは、半導体でもあって、光(UV:紫外線)のエネルギーを受けると、高エネルギーになります。

ウイルスのエンベロープと抗ウイルス性、不活化のメカニズム

ここで少し解説していますが、プラスの電荷を帯びた状態は、ウイルスを不活化しやすい効果があったり、有機物や、細菌を分解しやすい効果があり、これが、抗ウイルス、抗菌効果を示すもととなります。

光触媒サンブレス「抗菌サガンフィルム」

光触媒サンブレス株式会社さんは、名前に「光触媒」が入っていて、サンブレスも、そういった、光触媒のイメージと関連付けてつけられた名前と推測します。

抗菌サガンフィルム性能

商品名 サガンフィルム
光触媒の種類 酸化チタン
光触媒等加工部位 フィルム表面
抗菌効果:UV 測定方法はJIS R 1702に準拠
大腸菌 抗菌活性値は2.0 光照射による効果は1.7
黄色ブドウ球菌 抗菌活性値は4.4 光照射による効果は4.1
試験条件 紫外線強度0.25mW/cm2
(この条件は昼間の窓際に相当)
使用できる場所 昼間に太陽光が入る窓際
太陽光が入らない場所では十分な抗菌効果が期待できません。
安全性 急性経口毒性、皮膚一次刺激性、変異原性について、光触媒工業会の安全性基準を満足していることを確認しています。
使用上の注意 表面に過度の汚れが付着していると、十分な抗菌効果が得られませんので、定期的な洗浄をお勧めします。

(光触媒サンブレス株式会社様 HPより 引用)

サガンフィルムは、光触媒工業会のPIAJマークを取得しています。

抗菌サガンフィルム用途

サガンフィルム構成的には、100μmのPETフィルムに、鉛筆高度2H相当のハードコート処理。そして、張り合わせ用の粘着層を備えたフィルムを、携帯電話の保護フィルム用として、既に商品化されています。

光触媒サンブレスさんとしては、医療用や、介護施設用

そして、家庭向けにも商品展開を図りたい意図の様です。

左の商品も 光触媒工業会のPIAJマークを取得されていて

光触媒という素材や、それを用いた商品、市場に対して、前向きに取り組まれている、印象を受けます。

パナック「VIRtech」

続いて、パナック株式会社さんの 「VIRtech」を紹介します。

パナックさんは、東レさんのPETフィルムを中心に、商社として多くのプラスチックフィルムを扱われていて、且つ、自社にフィルムの2次加工工程やクリーンコーターを持たれていれ。

フィルムの専門商社兼メーカーとして知られています。

VIRtech構成

VIRtechの厚みは、50μm~125μm(恐らく、50、75、100、125μmの4種類)で

抗菌剤は、銅の化合物を使用していると説明されています。

詳細は記載されていませんでしたが、東大の技術を用いてと書かれていたので

未来ビジョン研究センター の 橋本和仁教授の研究素材(酸化チタンに銅イオンからなる、補助触媒を使用したもの)を用いて、開発されていると思われます。

上記開発の素晴らしいところは、室内光でも、光触媒効果が得られるところです。(商品説明にも、室内光で効果が出ると記載されていたので、間違いないかと思います。)

 

VIRtech性能

光触媒工業会のサイトには、記載がないので、PIAJマークは、取得されていない様ですが、PIAJのテストでも用いられている

JIS R 1756 「ファインセラミックス−可視光応答形光触媒材料の抗ウイルス性試験方法」

に準じたテストはされていて、それを満足する試験結果が出ています。

ちなみに、パナックさんのフィルムは、可視光下での試験で、サガンフィルムはUVを照射した条件で

JIS R 1702 「ファインセラミックス-光照射下での光触媒抗菌加工製品の抗菌性試験方法・抗菌効果」

に準じています。

普段使いを意識すると、パナックさんの製品の方が、面白いのかもしれません。

検査方法や、機関も色々あるのですね。
助手
助手
抗菌博士
抗菌博士
ここも、本来であれば、使いたい用途に向けて適した試験方法がなされているか等、試験方法も理解しつつ、丁寧に見たいところではありますね。

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