クラレ エバールフィルム(EVOH)抗菌タイプ

クラレさんの EVOH(エチレン-ビニルアルコール共重合体)樹脂、エバールの中に抗菌仕様の製品があるのでご紹介します。

また新しいプラスチックですね
助手
助手
抗菌博士
抗菌博士
基本的なイメージは、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)と一緒なので、そんなに難しく考えないで大丈夫です。

EVOH:エチレン-ビニルアルコール共重合体

以前、ポリプロピレンフィルムの製品として、Gunzeさんの商品を紹介しました 抗菌性 OPPフィルム グンゼ FRESHVALUE® FVタイプ

ポリプロピレンは、プロプレンの分子を単独で重合して(要は、高分子化。プラスチック状にする工程です。)作ります。

EVOHは、ポリエチレンの原料である、エチレンと、ビニルアルコールを、共重合といって、一緒に重合します。

簡単なイメージとしては、ポリエチレンの中の、ビニルアルコールが一緒の重合されていて、そのビニルアルコールが混ざった分、PEとは異なる性質、代表的なものとしては、ガスバリア性発揮されています。

共重合体は、それぞれの成分の比率をコントロールすることで、異なる性質を持たせることが出来ます。

抗菌博士
抗菌博士
基本的な結合や、構成は、PEやPPとも似ているので、熱で溶かして押し出しできたりと、性質も似ています。

エバールフィルム 抗菌タイプ

エバールは、先の説明の様に、それぞれの含有費比率で性質がことなります。

1点注意点としては、エバールは、クラレさんのEVOH樹脂の商標であって、全てのエバールに抗菌性があるかというと、そうではありません。

SIAAのサイトによると、抗菌機能を有しているのは、EF-M、HF-ME、HF-MW の3つのグレードです。

クラレさんのサイトによると、頭文字がグレードを表していて、Eタイプは、エチレンの含有率が最も低く、ガスバリア性が高い工業用途で、Hタイプは、ガスバリア性とロングラン性、成形加工性のバランスがとれたグレードと記されています。

エバールフィルム 抗菌タイプの構成と性能

エバールのフィルムタイプは、基本、厚みが 15μm~50μmで提供されていて

基本的な用途としては、他のフィルムと熱でラミネートして使われます。

壁紙メーカーさんなどは、この抗菌タイプのエバールフィルムとのラミネートバージョンで、抗菌性のある商品として紹介されているメーカーさんも多いです。

抗菌剤のタイプは、銀系で、樹脂に練り込んで、抗菌性を持たせているタイプです。

抗菌性能は、以下です。

耐水性 大腸菌 抗菌活性値 3.3
黄色ブドウ球菌 抗菌活性値 3.8
耐光性 大腸菌 抗菌活性値 3.5
黄色ブドウ球菌 抗菌活性値 3.9

(SIAAサイトより引用)

エバールフィルム 抗菌タイプの用途

用途は、他のフィルムと、熱でラミネートできるので、何か付加機能を持たせたい時、役に立つと思います。

先の、壁紙も良い用途の一例ですね。

基本は、EVOHの持つ、高い、ガスバリア性。

もともと、ガラスや、金属容器の代替用途、軽量化を目指した使われ方が主な部分なので、例えば、アルコールの抗菌スプレー等、除菌目的のアイテムの外側にラミネートして使うと、スプレーボトルのメンテナンスがより安全に行える可能性があるので、そんな用途も面白いかもしれませんね。

何か、PPやPEベースのフィルム製品で、付加機能を持たせたい時、こういったフィルムの存在を覚えておくと、用途が広がるかもしれませんね。

 

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