抗菌フィルムに使われる素材の種類、選び方
どうやって選ぶと良いのですか?


用途や、特徴によって、選び方にもコツがあるから、今日は、素材に使われるフィルムの話をしよう
抗菌フィルムの素材の違い
抗菌フィルムの構成は、ベースとなる、基材フィルムと、抗菌性能の効果を出す、コーティング層の2層構成が基本となっています。
ただ、中には、基材フィルム、ベースフィルムの素材そのものに、抗菌性能を持たせる成分を混ぜたり、そんな機能を持った、官能基や、添加剤を加えているケースもあって。
今回は、前者を前提にお話します。
基材の違い
基材、ベースフィルムに選ばれるものは、用途や、求められる性能によって異なります。
ただ、大前提として、「フィルムにコーティングをして」作りますので、コーティング剤に用いられる、有機溶媒への、耐久性や、コーティングの熱に耐えられる性能が求められるので
ある程度、機能性や、耐久性が、担保されるフィルムが選ばれます。
なんでも良いわけではないのですね。


汎用的な高機能フィルム材料PETフィルム
実際、対候性や、耐薬品性、溶剤性に優れたフィルムも沢山ありますが
やはり、製品としての汎用性、機能性、そしてコスト面を考えると、PETフィルムが今、一番使われているフィルム材料と言えます。
ここで紹介している 富士フィルムさんの抗菌フィルムHydro Ag+ 抗菌フィルム
これも、100μmのPETフィルム基材に、抗菌機能を持たせたコーティング層が、コーティングされている構成です。


PETフィルムを抗菌フィルムのベースフィルムにする理由
PETフィルムが、産業用、工業用で、かなりの用途に使われているフィルムです。
例えば、液晶パネルを構成する、バックライトのユニットなんかにも、反射フィルム、拡散フィルム、といった形で沢山使われていますし
タッチパネルを作るのにも、導電性をもった、薄膜層が蒸着されているPETフィルムが用いられていて、対候性や、対溶剤性、薬品性、そして、光の透過率などにも、優れていて。
そういった意味でも、非常に、使いやすいフィルムになっています。
フィルムがありますか?


抗菌フィルムのベースフィルムの選び方
基本は、PETフィルム基材のものが、殆どなので、自然と、PETフィルムをベースにしたものを選ぶことになると思います。
その時、気を付けると良いのが、フィルムの厚みですね。
汎用品のフィルム厚みは 100μm~125μm 少し厚くて 188μmのものもありますが
100μm~125μmのモノを選んでいれば、問題ないはずです。
ただし、PETフィルムの良い点は、そのまま弱点にもなる部分で。
PETフィルムは、プラスチックフィルムの中でも、強度、固さが有る方なので。
その場合は、追従性や、柔らかさのある、PVCベースのフィルムや、アキレスさんなんかの、抗菌フィルムで採用されている、不織布を用いるという、選択肢もあります。

